溶連菌潜伏期間

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溶連菌の潜伏期間 はどのくらい?感染の期間やルートまで解説

公開日
更新日

 
執筆:青井 梨花(助産師、看護師)
 
医療監修:株式会社 とらうべ
 
 
溶連菌の潜伏期間 についてご存知ですか?
感染するとさまざまな症状がみられることがある溶連菌感染症。感染の拡大を防ぐ具体的対策は、「 溶連菌の潜伏期間 」および感染期間、感染ルートを知ることです。溶連菌感染症にかかった後の登校・登園のタイミングも含め、詳しくお伝えしていきます。
 
 

そもそも溶連菌とは?

 
一般に「溶連菌」といわれている病気は、正式には「A群溶血性レンサ球菌」という細菌による感染症のひとつです。
 
溶連菌感染症は、細菌の侵入する部位によって、いろいろな症状を引き起こします。
おもな症状は、のどや扁桃腺の炎症で、突然の38℃以上の発熱、全身のだるさ、のどの腫れや痛みがみられます。また小児では、しばしば嘔吐もみられ、一見すると、風邪やインフルエンザの症状に似ています。
 
加えて特徴的な症状としては、舌の表面がイチゴのように真っ赤にブツブツと目立ち違和感をもつイチゴ舌や、手足や鼠蹊(ソケイ)部、わきの下などから全身にかけてかゆみを伴うザラザラした手触りの小さな紅い発疹、熱が下がった後に手足の皮膚がむける、といったことが現れる場合があります。
 
また、もっとも注意が必要なのは、後にリウマチ熱や急性糸球体炎といった合併症を引き起こすリスクがあることです。治療のために処方された抗生剤については、かならず医師の指示通り処方された日数分を飲みきることが大切です。
 
溶連菌が皮膚に感染した場合、厚い痂皮(かさぶた)を特徴とした伝染性膿痂疹(いわゆる「とびひ」のひとつ)を起こすこともあります。
 
 

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溶連菌が感染するのはいつ?

 
感染するとこういった症状が出る溶連菌ですが、感染力があるのはいったいどの時期になるのでしょうか?
 
溶連菌感染症には潜伏期間があり、感染してから約2~5日ほど無症状で経過した後、症状が出てきます。この潜伏期間中、すでに感染性があるのかは、実は今のところわかっていません。
 
感染力がもっとも強いのは、潜伏期間の後、発症して高熱などの症状が出はじめた急性期で、その後、徐々に弱まってくるといわれています。
とくに急性期においては、家庭で密接に過ごす兄弟間での感染確率は25%ともっとも高いという報告があります。もちろん、大人へ感染することもあります。
 
溶連菌感染症と診断されると抗生剤が処方されますが、内服から24時間ほどすると、他の人への感染を防げる程度まで感染力は弱まってきます。
 
伝染性膿痂疹の潜伏期間は2~10日ほど、もっと長期の場合もあります。痂皮(かさぶた)にも溶連菌が存在するので、痂皮がなくなるまで他の人への感染の注意は必要になります。
 
 

溶連菌の感染ルートと予防対策

 
溶連菌は、くしゃみ、などによる飛沫感染、そして溶連菌のついた手で、自分の・鼻・目などをさわることで体内に侵入することによる接触感染によって、ヒトからヒトへ感染します。
 
先にお伝えしたように、集団生活をしている幼児や児童が感染しやすいといわれていますが、免疫力が下がっている大人や妊婦でも感染することがあります。
また、家庭で一緒に遊んだり密接に過ごす兄弟間での感染率も高いともいわれています。
 
まだ発病していない人に予防的に抗生剤を飲ませるということは、基本的には推奨されていないそうです(地域などにおける集団発生などの特殊な状況下では、感染拡大の防止のために、溶連菌感染者と接触した人の咽頭培養をおこなって、陽性であれば治療を行う場合もあります。)。
従って、家族間での感染をいかに防ぐか、対応のポイントを知っておくと安心ですね。
 

家族間での感染を防ぐポイント

・通常、溶連菌の症状に咳やくしゃみの症状はみられません。なので子どもをお世話する場合など、家族間では密に接する機会が多いでしょうから、溶連菌にかかった人はもちろん、予防的に家族それぞれマスクを活用するとよいでしょう。
・家族間のタオル、コップなど食器の共用は避けましょう。
・液体石けんを用いてまめに流水で手洗い、うがいを心がけましょう。
・伝染性膿痂疹では、病巣が露出していると、他の人へ接触感染をおこす可能性がありますから、患部を適切に覆い、保護します。予防のためには、皮膚を清潔に保つことが必要で、子どもでは虫さされやあせもなどのかきこわしやアトピー性皮膚炎などがきっかけとなることがありますので、ひっかき傷をつくらないよう普段からを短く切っておくなどしましょう。
 
なお、溶連菌感染症に対するワクチンは今のところなく、現在研究開発中です。
 
 

登園・登校のタイミング

 
溶連菌感染症にかかった後の登校・登園のタイミングはいつでしょう?
 
登校に関しては、文科省「学校保健安全法」において「適切な抗生剤治療開始後24時間以降、登校は可能」としています。
登園に関しては、厚労省「保育所における感染症対策ガイドライン2012年改訂版」において「登園目安として抗生剤内服後24~48時間経過していること」と示しています。
 
これはどちらも、抗生剤を飲み始めると、24時間ほどで菌が抑えられ、感染力がほぼなくなるとされていることからです。そして、かつ熱が下がってから丸1日経過するまでは、園や学校をお休みするのが一般的な扱いです。感染を拡大させないためにぜひ守りましょう。
 
登園・登校時は、インフルエンザなどと違って、基本的には医師による治癒証明書は必要ないとされていますが、とくに園によっては独自のルールがある場合もありますから、確認しましょう。
 
伝染性膿痂疹については、とくに出席停止の必要はありませんが、患部が感染源になりますから包帯等で覆うなどして、接触感染を防ぎます。
 
 

溶連菌の潜伏期間まとめ

 
■溶連菌感染症の潜伏期間は2~5日。伝染性膿痂疹の場合は2~10日ほど、もっと長期の場合もある。
■潜伏期間中、すでに感染性があるのかは、今のところ不明である。
■溶連菌の感染力がもっとも強いのは、発症して高熱など出はじめた急性期で、その後徐々に弱まってくる。抗生剤内服治療が始まって24時間ほどで、他者への感染が防げる程度にまで、感染力は弱まる。
■溶連菌感染症の感染経路は、飛沫感染と接触感染である。とくに集団生活や家族間における予防対策としては、マスクの着用、手洗い・うがいの励行、タオルや食器類の共用はさけること等である。
■登校・登園の目安は、抗生剤服用後、少なくとも24時間経過していることである。且つ、下熱後丸1日経過するまではお休みするのが一般的である。
 
 

<執筆者プロフィール>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。
現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。
 
 
<監修者プロフィール>
株式会社とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 
 

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